F組探究部




「うわっ、俺達までっ!?」
「連帯責任だな(笑)」
「ふざけんなっ(笑)じゃねぇよっ!!」


うまくかわしながら後ろに下がっていく。浅井は華麗な避けに拍手をしながら見ていると自分が1人になった事に気付く。こっそり抜け出し先生を呼びに行こうとした。しかし不良の1人が気付きこちらに向かってきた。


「行かせるかっ!」
「やぁあああ゙」


殴られると思い必死にカバンを振り回す。するとカバンが不良の首に命中した。不良は小さく呻きながら気絶した。周りの不良よりも浅井自身が唖然としていたのだった。


「うわぁっ大丈夫ですか!?」
「ナイス菰!!」
「スゲェな〜」
「そんな事言ってないで本当に大丈夫なの、この状況!?この不良みたいな人も死んでないよね;」
「大丈夫、そう簡単に人は死なない」


杉崎の言葉を信じ落ち着きを取り戻す。不良達も我に帰り次の攻撃(?)をしようとした時学校の放送が鳴った。


〜2年F組の生徒は至急クラスに戻りなさい先生がお怒りです〜


学校の放送が終わった後森谷があっそうかと声を出した。嫌な予感がF組全員を包む。


「時計の時間ずらしたのまたばれたかな?」
「「森谷!!」」
「…このクラス馬鹿いっぱいだ」
「今だけ杉崎の言葉に同意できる」


不良の事も忘れ一目散に教室へ戻っていく。残された不良は呆然とその姿を見送ったのだった。



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