F組探究部
机にうつ伏せで死んでいる鈴神を置いて皆立ち上がる。しびれていてうまく動けない。フラフラと教室中あるき回る。自分の席に戻るのもやっとだった。
「死ぬぅ〜野球選手は足が命なのに…」
「僕まだ足のしびれ取れないよ…」
席にやっとの事で座り唸っていると勢いよくドアが開いた。入って来たのはがたいのいい見るからに不良の男だった。危険を感じるも足がしびれていて動けない。不良は浅井の前に立ち止まった。浅井は足のしびれは引いたものの恐怖で動けなかった。
「お前浅井菰か?」
「は、はい…」
「おまえ菰に何かしたらただじゃおかないぞ…」
皆がぶつぶつ言葉を投げ掛けるが不良はぴくりとも動かずこちらを見ていた。すると急に不良が座り込んだ。次の瞬間皆が固まった。
「本当にすまねぇええ!!」
「「えぇええっ!?」」
なんと不良が土下座をしたのだった。そしてF組は新しい武勇伝を作るのであった。