F組探究部



いつもの通りに不良仲間といつもの所でたむろっていた時だった。1人の不良が慌てたようすでこちらに向かってきた。そして、


「大変です刻絵さんが!!」


刻絵さんは俺の先輩で兄貴みたいな存在だった。ずっと世話になって新霖学園に入ったのは刻絵さんがきっかけだったし。そんな刻絵さんがいなくなったのだ。俺達は必死に探し続けた。だけど時が過ぎていくだけだった。

いつものように刻絵さんを探しで夜遅くまで出歩いていた時だった。人気の無い住宅街を歩いていた時前から人が歩いてくる気配がした。よく目を凝らして暗闇の中を見ると何となく輪郭が見えてきた。


「そんなまじまじ見るな、私の顔に何か付いてるか?」


前から歩いてきた人物それは新霖学園の校長海堀真魅-ウミホリマミだった。驚いたが何も無かったように歩いた。


「人探しか礼宝院達二。」
「!!っ、な何でそれをっ」


校長は少し微笑み、次の言葉を残して歩いて行ってしまった。


「浅井菰に相談してみろ〜何か良い事あるかも、」




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