F組探究部




中へ入ると椅子をくるくる回しながら遊ぶ校長の姿があった。こちらに気付き回すのを止める。しかし回しすぎて気持ち悪くなったのかう〜っだのあ〜っだの言って唸っていた。


「ちょっと待った、気持ち悪い…」
「…そんな幼稚な事やってるから」
「静かに杉崎!!」
「腐っても校長だから!!」
「フォローになってないよ鈴神君…、」


そんな会話のやりとりを聞いていた校長は咳払いを一つした。椅子にちゃんと座り直しF組のメンバーも椅子に座らせたのだが…


「俺菰の隣がいい」
「いや俺が座る!!」
「皆落ち着いて」


誰が浅井の隣に座るかの喧嘩が始まってしまった。そんな彼らを見て校長はある提案を閃いた。色々な書類が山ほど置いてある椅子をかたずけ持ってきた。


「浅井お前はこっちの違う椅子に座れ」
「あっはい、」
「「えぇ〜…」」


その反応を見て校長はドヤ顔をした。それを見てくそぉ、と呟く一部の男性陣を見てこれで初対面だなんてびっくりするぐらい息が合っていた。


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