F組探究部




刻絵の自宅に行ってから2日が経った。まだ事件の進展は何もない。多分これは探究部皆が分かったと思う事が一つ。この事件は人の命がかかっていることその事実が探究部を焦らせる。差し入れされた魚肉ソーセージを食べながら皆座っていた。何も話さず沈黙していると岸太先生が入ってきた。皆の沈黙で何かを悟ったのか先生は静かに椅子に座った。そして沈黙を破った。


「なぁ、俺疑問に思ったんだがいいか?」
「んっ?何せんせ、」


岸太先生はいくらを呼び膝の上に乗せた。そして魚肉ソーセージの中身を出し食べさせた。


「猫は普通人間が人為的に袋を開けなきゃ食べられないだろ?」
「おぉ、そうだな。」
「だったら何故公園の猫は袋ごと魚肉ソーセージを持っていったんだ?」
「確かに…んっ待てよ猫って確か…」
「どうした浅井?」
「千葉君、いくらって時々自分で捕まえた獲物とか持ってくるよね?」
「あぁ、持ってくるぞ時々。」
「いけるっいけるかも!!」
「「………?」」
「何か閃いたようだな。よかったないくら、」
「ニャー♪」


岸太先生がいくらの頭を撫でると嬉しそうに鳴いた。急いで部室を出ていく皆につられていくらも出ていく。
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