F組探究部
先生は窓へ近づき窓を開ける。さっき出ていった探究部の生徒達がもう校門へ走って行くのが見えた。浅井が急に立ち止まりこちらを向いた。そして大きな声で「先生ありがとうございます!!」と言ったので手を振って口パクで頑張れよと言った。通じたのかお辞儀をして校門へ走って行った。静寂に包まれた部室は部活をやっている生徒の声だけが響いていた。
「あいつら見てると思い出すよ…よくバカやってた頃が、そうだろ隆史…」
(もう会えない俺の親友…)