F組探究部
しかし人間は限度というものがある。
「みっ皆速い…、」
「大丈夫か浅井?」
「だっ…大丈夫だぉ…」
「だ、大丈夫じゃないなこれは」
既にばてている浅井は付いていくので精一杯だった。猫どころではなく自分との戦いが始まった…。
だがついに力果て立ち止まってしまった。確かに体力に自信のある男相手に女が勝てるはずもない。
「浅井大丈夫か!?」
「大丈夫だから…皆は猫を…、」
「僕に任せて、」
「どうしたの杉崎く…うわっ!?」
杉崎が近づいて来たと思ったら急に肩に担がれ走りだした。ここで説明しよう。実は浅井は高所恐怖症なのだ!!だから…
「杉崎君絶対に放さないでね!!」
「大丈夫、放さないから。」
杉崎の肩の高さでさえ怖いのだった。必死にしがみ付き肩から落ちまいと頑張っていた。