F組探究部
猫は小さな道や道路など走り回りその後を追って行くが野性本能を全開にしているので追い付けない。
どんどん差が広がっていく最後猫は高い塀を越えてしまった。見るからに怪しい雰囲気を醸し出す塀の前で見上げていた。
「中見てみようぜ!!」
「そうだなじゃあ優木肩車ぁ」
「えっ俺!?」
「うん、お前高いからなほら早く早く♪」
「仕方ないな〜」
鈴神が優木の肩を借り塀の中を見た。そして小さく「げっ…」っと漏らした。
「どうしたの?」
「こ、こけこ…、」
「大丈夫か鈴神?」
「ここ、びっ病院だ…」
「病院ってまさかここ…」
「「…廃墟病院…」」
この場にいる全員に嫌な空気が流れる。動揺していないのは杉崎だけだった。