負けないで
 小4の冬でした。
全校朝礼で瑞季ちゃんが亡くなったことを校長先生が伝えました。
瑞季ちゃんが亡くなって2日後でした。
そのあと全校生徒で黙とうを捧げました。

 当時あたしは黙とうというものがどういうものかも知らなかったぐらいに子供でした。
でも、目をつぶって瑞季ちゃんを思い出してました。

 でもね、喧嘩しちゃったこととかそういう思い出しか見つからなかったの。
どうしてかって聞かれたら、瑞季と仲良くした思い出がなかったからだと思う。

 でもね、亡くなってから思うってことは心のどこかで、瑞季と仲良くしたいって思いがあったからだと思う。

 
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