トライアングル×3―秘密の三角関係―

2.彼の正体



「あがって」


超広い玄関に入り、唖然としていたあたし。


「なん…なんなんですか…」


あたしは鞄を前に抱き、警戒した。


「三浦サン。まさか俺を知らない?」
「知ってますけど…同じクラスで前の席の村上悠くんでしょ…」


こんな顔立ちがきれいで俺様気質、私服もオシャレだなんてそこまでは知らなかったけど…


「は…?それだけ?あとは??」
「は??」


2人で疑問符ばかりが頭に浮かんでいる。


「ちょっと…こい」


村上くんはあたしの手首をつかみ引っ張っていく。
あたしは慌てて靴を脱ぎ、黙って連れて行かれる。

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