トライアングル×3―秘密の三角関係―



もうすっかり夜になってしまった。


「じゃ、明日な」
「うん」


悠の家の玄関先で別れた。

本当は送っていきたいんだけど、と悠は言ってた。

だけど誰に見られているかわからないし、あたしも一人で平気だから。と、断った。



一人で歩き、暗い中やっと自宅について家に入ろうとした時だった。


ジャリ…

「?!」


なに?!
最近こんなのばっかり・・・!


恐る恐る振り向くと・・・

「り、りょうす…!!」

あたしは名前を言い切る前に亮介に手を掴まれ、玄関に入った。
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