トライアングル×3―秘密の三角関係―
「あ…」

「こういうこと」

ニッと笑い達哉さんはオレの肩を叩いた。


「あっ…の!」
「んー?」


振り向かずに返事だけする達哉さんはオレの次に言った言葉に立ち止って少し下を向いたまま振り向いた。


「伊吹さんはカノジョじゃないんすか!?」

「―――伊吹は・・・大事なヤツだ」


どういう意味だ?

あの2人が言ってたことはなんとなくわかった。
ただ尖って生きてるだけなら自分に損なだけ。

利用できることは利用する。
けど、それは決してひとつの駒としてじゃなく…


なんかそういうことかなと思った。



今はそれより二人の関係が気になる――――
< 145 / 243 >

この作品をシェア

pagetop