トライアングル×3―秘密の三角関係―
伊吹さんがいなくなってすぐ、亮介が現れた。

「…なんか…伊吹の声しなかったか?」

あたしはなんとなく、亮介に言っちゃだめかと思って隠した。


「…空耳…かなぁ?」
「ま、いいや!そういやうちのクラスの澤口がきてなかったぜ~」
「あ…」


やっぱり。


「ん?アイツももしかしていないのか」


そこに悠がきた。


「悠!!」
「おはよう」


彩菜ちゃんがうしろから通り去る時に挨拶をしてきた。


「澤口と今まで一緒だったのかぁ?」
「…たまたま今一緒になっただけだ」

たまたま…

本当?
さっき見えたのは…
< 163 / 243 >

この作品をシェア

pagetop