トライアングル×3―秘密の三角関係―
伊吹さんは驚いた顔で振り向いてる。


「伊吹、近いうち…話聞かせて。」


それは、多分…


ニッと笑って伊吹さんは後ろ向きに手をふった。


「…達哉さん?」

あたしが亮介を見上げて言った。


「ん…。」

亮介は伊吹さんを見つめてる。


そして、その姿が見えなくなると、あたしの鞄を差し出した。


「帰ろうぜ」
< 179 / 243 >

この作品をシェア

pagetop