トライアングル×3―秘密の三角関係―
第二章 新田亮介

1.退屈しのぎ



あたしはあの日、とりあえず帰されて被害はキスだけで済んだ。

だけど学校でまた会わなきゃならない。


…でも!村上くんは休みがちだし!今日も休みかも!!


そう思い、早く本鈴が鳴るのを願っていた。

が…ガラリとドアの開く音が聞こえた。


長身のメガネをかけた…

…村上くんがきちゃった。

村上くんは席につくなり、

「後で屋上」

と、小声であたしにそう言った。

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