トライアングル×3―秘密の三角関係―
「…さっき同時に話だそうとした話って…なんだった?」


悠の心音は更に速くなった気がした。

こんなあたしに、ドキドキして、何言われるかとハラハラしてるのだろうか…


「あたし…家族がね、3人いるの。」


あたしたちの体勢は変わらず、そのまま続ける。


「今は海外。あたしだけこっちの高校にどうしても通いたくて…でも案外簡単に許してくれた。」

「珍しい親だな。娘ひとりにして…」

「あたしより妹の方がなんだかんだかわいいんだと思う。

なんとなく…自分のしたいようにさせてくれて嬉しい!と思う反面、止められることもなく離れることを許された寂しさ…みたいのもあった…

ワガママ、だよね!
けど、都合いい話だけど、突然に悠と亮介があたしの隣にきてくれて…

こんなあたしを必要としてくれてそんな寂しさ忘れちゃった」


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