トライアングル×3―秘密の三角関係―
伊吹はそのまま立ち止まった。


「堂々としてりゃいいじゃんか!!」
「…最初は私もそう思ってた!…だけど…」


あの伊吹がなんて顔してんだよ…


「達哉の親が私を遠ざけ始めた…
結局、法律で認められたところで、身近には認められないのよ」


そして間髪いれずに続けて言った言葉に亮介は驚いた。


「達哉…今日本にいない」
「え?!!」
「ああ見えて、色々考えてるやつだからさ!留学っていうか…語学勉強してんだって」


まさか…そんなに離れているなんて。


「いつから…」

「卒業したあとすぐだよ。私…邪魔にだけはなりたくないから…」

「……連絡は」

「私がしなくていいって…言ったの!!」
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