トライアングル×3―秘密の三角関係―
「これはこれは……邪魔してすんません」


短髪茶髪にピアス、つり上がった目は鋭くキリっとしている。

背は…村上くんと同じくらいかな…

その人はポケットに手を突っ込んだまま歩いてきた。


「あれぇ~?もしかしてあの有名な…」


あ!!村上くんはメガネを外し、前髪もながしていたんだった!


「あの…」
「人違いだ。理佐、いくぞ。」

村上くんは動揺することなく、つらっと言い返した。


「本当にィ??そのカノジョに聞いたら教えてくれるかな??」
「オイ…こいつは俺のだから手出すなよ」
「いっ…いつあたしがあなたのモノになったの!!」


あたしが慌てて否定すると、

「ふぅん…じゃ、カノジョはフリーなんだな?」

その人はニヤリとしてあたし達の前に入る。


な、なんか···これはこれでマズイような···


「オレは新田亮介《にったりょうすけ》カノジョ…理佐チャン、よろしく」

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