トライアングル×3―秘密の三角関係―
「ここなら誰にも邪魔されない」


悠が窓側後ろから2番目の自分の机に腰かけた。


「あのクソ女…理佐になんかしたんだろ?」
「···」
「隠してもわかる。特に理佐はバレバレだ。」


あたしの手を引き、悠の中に閉じ込められる。


「悠の…ハルカの評価…さげたくないから…ハルカが遊び人みたいに世間に思われるの、いや!」
「アイツがまた脅したな?」


あたしは黙って下向いた。

少しして、ふぅっと溜め息をもらした悠は、


「あの木…覚えてる」

笑いながら言った。
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