トライアングル×3―秘密の三角関係―
「あの木で会った悠も、

あたしの前の席に座ってた悠も、

意地悪い顔して屋上で話してた悠も、

全部本当の村上悠なんだってあたしは思ったよ」


「理佐…」


「そんな大事なひとの、大事な仕事…邪魔になんか、あたしなりたくない」



そう言い切るかどうか位に、あたしは悠に抱き締められた。


あたしも悠の背中に手をまわし、抱き締めた。



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