トライアングル×3―秘密の三角関係―
あたしは亮介と帰ってた。


「いくらなんでもこんなに待たすって…何考えてんだ、アイツは!」


亮介はちょっと怒り気味。


「····」

「…もう、本気でオレにしとけよ」

「ありがとう…ごめんね」

「ちぇ……でもオレ、なんか今回諦めらんねぇから気長に気持ち変わるの待つかぁ」


頭に腕を組んで歩く亮介をあたしはあったかい気持ちで見てた。


「亮介…」

「いーだろべつに。オレがそうしたいし、明日お前がオレを好きになるって有り得なくねぇだろ!」
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