トライアングル×3―秘密の三角関係―
タンタンッと軽快に昇る階段。


あたしは悠の首に腕を回したまま、食い入るように悠の顔を見ていた。


「悠?…ほんとに?」

「こんなイイ男、他にいるかよ?」

「ふふっ…」


あたしはその首に回した手を、きつく握りしめた。


悠…悠だ…

悠が今、目の前にいる!


「理佐…顔みせて?」


あたしは手をゆっくり緩めて顔を見合わせた。
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