トライアングル×3―秘密の三角関係―
オレと理佐は初めに会った屋上へと移動した。


「あの…なんですか?」
「あいつはいねぇの?」
「……具合が悪くなり早退しました」

理佐はオレから目をふっと逸らした。


わかりやすいやつだな


オレは理佐の顔をつかみ言った。


「ウソだね」
「…!!」


オレは理佐におびえたような、怒っているようなそんな目でみあげられる。


「んな目で見んなよ」
「私、あの人のカノジョでもなんでもありませんから」


オレが手を離して解放すると、理佐がそういってすぐにオレから去ろうとした。

瞬時に理佐の腕をつかんでオレはそれを阻止する。


「カノジョじゃなくてもあいつはお前が大事なのはほんとだろ?」

「…ッ…はなして!!」


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