トライアングル×3―秘密の三角関係―
「おー怖っ」


オレは椅子から立った。
村上はオレじゃなく、理佐を見ている。

「理佐…」

そう呟いて。


「おめーはおめーの都合で理佐を守れねぇんだろうが!まぁオレがいるからいいけど」


それはオレの挑発だ。

コイツがその挑発に乗りかけて、拳を作った瞬間だった。


「…ぃたたた…ぁ」


ちょうど理佐の意識が戻って声がした。
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