トライアングル×3―秘密の三角関係―
「…心配した」
聞こえるか聞こえないか位の小さな声で、でも悠は確かにそう言った。
「あ…ありがとうごめんね?だけど、なんであたしなんか…!
悠はもっとお似合いの人がいるんじゃ…」
「さぁな…自分でもわかんね」
悠があたしを至近距離で見つめ、あたしの髪を耳にかけながら続ける。
「なんで、こんなフツーだと思ってた女が…可愛くて仕方なくなって…
守ってやれなくて悔しくて自分に怒りが込み上げるかなんて…」
あたしはきっとまた、ゆでたこのように真っ赤だ。