トライアングル×3―秘密の三角関係―
「ハルカ!!!!!」


綺麗な女性が裏門前につけた1台の車の中から誰かを呼んだ。


「ちっ…運いいやつ」


目の前の彼は舌打ちをしたけれど、あたしは訳がわからない。
彼はその唇を私の耳へと移動し···


「続きはまた今度」


そう囁いてその女性の待つ車へと乗り込んで行った。



今の…村上くん…だった?

ハルカって呼ばれてたよね…?


あたしはそのまま誰も通ることのない裏門を見つめてただぼーっと突っ立っていた。

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