トライアングル×3―秘密の三角関係―
「テメェはその辺で降りろ、寝ろ、失せろ!」
「やだね!」

仲裁する形で琉璃さんが口を開いた。


「とりあえず!もうハルカは時間がないわ。二人には申し訳ないけどついてきてもらうしかない」

「す…すみません…」

あたしは申し訳なくなって、ただ小さく謝った。


「…だけど、あなた…亮介くん?芸能界興味ない??」
「琉璃さんっ!」


スカウト、というのかな。
琉璃さんがそう言うと悠が怒った。


「だって、彼、なかなかルックスもいいし、オーラがある気がするから」
「いや~…オレはコイツみたいに二重人格じゃないスから。媚うって笑ったりできないス。」
「そぉ?最近はそんな俳優さんもいるから大丈夫だけどねぇ。」


そんなこんなであたし達はスタジオらしき建物に到着した。
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