トライアングル×3―秘密の三角関係―
*
「…あいつ、遅せぇな」
休み時間、教室から校門を眺め、ぼそっと漏らすのは悠だ。
ガラリと教室のドアが開いた。
···アイツだ。
俺は席を立ち、何食わぬ顔で教室を後にした。
新田が俺の数メートル後ろを歩く。
「お前、理佐に連絡したか?」
「そろそろしようと思ってたよ」
新田が言ったことに俺が答える。
本当は口なんてききたくもないが、理佐が気になる。
その時携帯が鳴った。
ディスプレイには“理佐”――――
「…あいつ、遅せぇな」
休み時間、教室から校門を眺め、ぼそっと漏らすのは悠だ。
ガラリと教室のドアが開いた。
···アイツだ。
俺は席を立ち、何食わぬ顔で教室を後にした。
新田が俺の数メートル後ろを歩く。
「お前、理佐に連絡したか?」
「そろそろしようと思ってたよ」
新田が言ったことに俺が答える。
本当は口なんてききたくもないが、理佐が気になる。
その時携帯が鳴った。
ディスプレイには“理佐”――――