トライアングル×3―秘密の三角関係―
「…もう…芸能学校に大人しく通っていればこんなことなかったのに…」
「それはもう話ついてるだろ」


運転している女性は…昨日の…?

···てことは―――


がばっと起き上がり、自分を連れ出した男の顔を確認する。


「き、昨日のッ…」
「そ。昨日の続きね」
「…あなた…ほんとに村上くん…?」
「さぁね」


そんな少しの会話だけ交わすとあとは車内はエンジン音だけが響いていた。


声····メガネをしてないけれどこの目····本当の本当に村上くん―――


ちらりと横目で何度も確認していると、ほどなくどこかの家に着いた。

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