トライアングル×3―秘密の三角関係―
亮介は自分の相手が悠の行動にひるんだ隙にみぞおちに肘を入れ、あっという間に形勢逆転した。


「…オイ」


悠があたしにまたがってる男の襟を掴んだ。

「くそっ…」

バキッ···


···!!


悠が殴られて口元が切れて血が滲んでる。
だけど悠は決して男を離さなかった。

バキィッ!

「ひゃっ…!」

悠がその男を殴り返した。

悠の手は止まらない。

相手の男は既にのびかけていた。


「そこらでヤメとけ。」


亮介が止まらない悠の手を止めた。

悠が我に返ったときにはもうあたしにまたがってた男は完全にのびていた。

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