トライアングル×3―秘密の三角関係―
「え?」


私は言われた頬と髪を手で確認する。

「痛ッ…」

手には血がついて頬がちょっと切れてるみたいだ…

か、髪は一部分短い…


床をみてみるとあたしの長い髪が散乱していた。


「あ…ナイフかなんか持ってたんだ………でも二人とも無事で良かったね!」


あたしは恐怖もあったから手が震えてた。
でも気丈に笑顔で振る舞った。


「ちくしょう…」
「次会ったらゼッテェ殺す!!」

「悠も亮介も…殴られたとこ…大丈夫?」


あたしは絆創膏を出した。


ぎゅう…

「えっ··?」


あたしは二人に抱き締められた。

ただただ無言で…


その時あたしは思い出してしまった。




『あいつに寝盗られた』



あの男の言ったことを。
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