トライアングル×3―秘密の三角関係―
「悠…大丈夫かなぁ?」
「まぁ意外と強かったからな、あいつ」

亮介は昨日の悠を思い出す。


「うん…亮介は…見た目通り強かったね。ふふっ。」

あたしは昨日の亮介を思いだして笑った。


「ガラ悪いと思ったろ」
「最初はね…だけど亮介と悠のお陰であたし今笑っていられるし…昨日…もしかしたら…って思うと…」


!!


亮介があたしを抱き寄せた。

そして優しく言ってくれる。


「大丈夫。怖い思い…したな。」


あたしは亮介の腕の中で安らぎを感じた。


「…亮介…保健室で…ね?あたしに…その…キス…したよね…?」
「……気づいてたのか」
「夢かと思ってたんだけど……なんかすごく…優しかったから」


今みたいに、本当に優しくて。

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