未完成

思い残せばあたしの高校生活は恋に始まり恋に終わった。
と言っても過言ではない!

あれは高1の春ー。

出会いなんか望めないと落胆して入った女子高で音楽の教師、山下先生(24)に一目惚れしました。

別に音楽が得意って言うほど得意ではなかったけれど同じクラスで仲良くなった皐と合唱部に入る事にしました。

『上手く歌えるようになったね~』

「先生、ホントですか(≧∇≦)」

おかげで歌を歌う事は大好きになったけれどこれと言ったしんてんもないまま1年後、彼は別の高校へ去って行きました。

「先生と同じ髪型したのに…
やっぱり早く告白しとくべきだった、皐~」

『ま~あ告白する前に終わる可能性もあるしね~』

次の出会いはすぐにやって来ました。
家の近所に新しく出来たレンタルビデオ屋の店員。
オシャレで美形の山田さん。(推定21)
あたしは彼逢いたさに毎日ビデオ屋に通いつめおかげで映画が大好きになったけれどある日思い切って話かけたら冷たくあしらわされてしまいました。

「あの!
彼女にしてください!」

『お客様、困ります。
ご返却は』

それからも出会いはあったものの何故かいつも空回りで確かにあたしは人より少しメンクイかもしれません。
でもいくらかっこよくても心(はーと)のない男はやっぱり嫌だから次はもっと相手とゆっくり知り合ってから恋をしようと反省をしたのはつかの間でした。

それは高3の始まりにとうとう彼に出会ってしまったのです。

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