パーフェクトキング~俺様なヒーロー~
自分達の勉強はしなくていいのかな?と思うあたしに
「教えるのも勉強になるの。一年の復習!」
って言ってくれる新奈先輩は、やっぱり優しい。
グラスに飲み物をいれてきてくれた輝先輩は、ドカッとあたしの隣に座った。
「…で?」
「へ?」
頭にハテナマークを浮かべていると、ぶっきらぼうに先輩が
「わかんないとこは?」
って言った。
それを見たみんながニヤニヤしてたのは、言うまでもないんだけど。
「ここです…」
指差した問題の途中計算を、スラスラとノートに書いていく先輩。
予想以上にキレイな字にビックリした。
そして、どうしてもこの見た目からは、頭がいいなんて思えないなぁ…
なんて余計な事ばかり考えていた。
「お前、聞いてる?」
「あっ…え…と、」
呆れながら先輩が言った
「お仕置きされたい?」
って甘い声に、不覚にもクラッときてしまった。