パーフェクトキング~俺様なヒーロー~



誰とも喋りたくなかった。


とにかく1人で泣きたかった。




バンッ



大きな音をたてて屋上のドアを力いっぱい開けた。




「ハァ…ハァ…っ」



置いておいた野菜ジュースが無くなっているのは、輝先輩が見つけたから?


知らない人が捨てちゃったのかな?




1人になって、やっと落ち着いてきたあたしは、フェンスに寄りかかった。



“輝……好き…”



新奈先輩の言葉がぐるぐる回る。




< 190 / 305 >

この作品をシェア

pagetop