ミルキーはあなたの味<短編>
先輩はさっきよりも大きな声で笑った。



「夏ちゃん、それって、俺の事好きだから?」



うん・・・・体は黒板の方を向いたまま、頷く。


先輩は、


「こっち向いて?」



と優しく言いながら私の両腕をつかみ、先輩の方へ向かせた。




「明日、ホームラン絶対打つから、夏ちゃん見てて?夏ちゃんの為だけに打つから」




涙を浮かべながら、声にならない声で


「うん、うん、」


と頷く。



泣きながら笑ってた。




ブサイクだっただろうなぁ~。



私の顔。
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