ミルキーはあなたの味<短編>
三塁

最後の活躍

次の日、決勝に相応しい真っ青な空、照りつける太陽の中、先輩はまた輝いていた。




私は遠くで見てたんだ。



大勢の観衆の中に紛れて。




でも、先輩を一番近くに感じて。




最終裏。 相手との差は2点差。 満塁。 みんなが緊張している。




そんな中、先輩の順番。



最後に見る、甲子園での先輩の背番号4番が、いつもより大きく見えた。




バッドを高く掲げ、ホームラン宣言。




先輩は観衆をさらに興奮させて、バッターボックスに入り、いつもの様に構える。






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