ミルキーはあなたの味<短編>
先輩の打ったボール・・・・・


「せ、先輩、もしかして、ホームラン打ったの???」


先輩の返事も待たずに私はやった~!!! って一人で万歳してた。



だってだって、私はいつも先輩を応援してた。


いつも見てた。


ずっと好きだった。


先輩の背番号4番、いつも後姿ばかり追ってた私。


先輩にはファンがたくさん居るし、私は2個も年下だから、



先輩の目に私が映ることなんてないって思ってた。



それでもいいって思ってた。



先輩が活躍するの見てるだけでうれしかったのに・・・・



先輩は今私の目の前にいる。




こんなチャンス、滅多にない。


< 4 / 38 >

この作品をシェア

pagetop