Anathema Reaper-呪いの収穫者-
*
いつものローブを羽織り、街を徘徊すること十五分。
廉とリュカは街の境目にいた。
今日も既に十個近く悪魔の魂を刈っている廉。
彼は膝に手を付き、大きく息を吐いた。
「つっかれたー」
「まだまだ甘いわよ」
「うっさいなー」
苦笑いをし、フードを被り直す。
その様子をリュカが、不思議そうな顔で見てきた。
「アナタ……」
「何?」
「……」
急にリュカの歯切れが悪くなる。
廉は笑顔のまま彼女を見つめた。