Anathema Reaper-呪いの収穫者-



いつものローブを羽織り、街を徘徊すること十五分。
廉とリュカは街の境目にいた。

今日も既に十個近く悪魔の魂を刈っている廉。
彼は膝に手を付き、大きく息を吐いた。

「つっかれたー」

「まだまだ甘いわよ」

「うっさいなー」

苦笑いをし、フードを被り直す。
その様子をリュカが、不思議そうな顔で見てきた。

「アナタ……」

「何?」

「……」

急にリュカの歯切れが悪くなる。
廉は笑顔のまま彼女を見つめた。

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