Anathema Reaper-呪いの収穫者-
リュカは廉の肩に座り、足を組んだ。
そして、憂いを帯びた瞳で遠くを見つめる。
「……確かにアレはアナタじゃ無かったわ。別物の"何か"ね」
「そうかぁ……」
「だって、あんなに残忍じゃ無いもの。どっちかと言うと、アナタはヘタレね」
「うっさいよ。余計なお世話だ」
リュカのからかいを流し、廉も遠くを見つめる。
すると廉の目の前を、おぼつかない足取りの女子生徒が通り過ぎた。
「……来たか」
唇を舐め、ニヤリと笑う廉。
リュカは彼の横顔を、驚いたような目で見た。