Anathema Reaper-呪いの収穫者-

「どうして分かったの?」

「んー?」

ニシシと笑い、こっそりと女子生徒の後をつけていく。
ストーカーをしている気分だが、状況が状況なだけに仕方無いと諦める。

廉は彼女の背中を指差し、説明を始めた。

「思うんだけどさ、コイツらって絶対に一定の場所を徘徊してると思うんだよ」

「そうかしら」

「そうだと思う。恐らく、あの子は今日も高架下の公園に入っていくと思うよ」

自信満々に告げる。
リュカは一つ頷き、廉の肩を降りた。

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