Anathema Reaper-呪いの収穫者-

「何言って――」

振り返る廉。

目に飛び込んできたのは、楓の笑顔と複数の"人間"だった。

その内の一人が、廉に向かって飛び込んでくる。
彼は尻餅を付き、とっさに両腕を突き出した。

「ぐっ……」

噛み締めた口から、小さく呻き声が漏れる。

相手は鎌の柄をガッシリ掴み、力任せに廉の方へ押してきた。
廉も負けじと鎌の柄を掴み、押し返す。

「生半可な気持ちで掛かると、こう言うことになるんだよ」

「うるせーよ!!」

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