Anathema Reaper-呪いの収穫者-

「いいか、よく聞けよ。俺の銃は悪魔を殺せても、解放する事はできない。
ここから先、解放するのはお前の仕事だ」

「なん……」

「いいから早く!」

正紀に睨まれ、廉が少し怯む。
彼は背中に正紀の視線を感じながら、転がっている敵に向かって歩いた。

苦しそうにもがきながら、廉を見上げる相手。
無情にも彼は敵の背中を革靴で踏み、身体をしっかりと固定する。

そして、鎌を大きく振りかぶった。

「……死ね」

一瞬だけ廉の目が赤く光る。
彼は容赦なく鎌を振り落とした。

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