Anathema Reaper-呪いの収穫者-

「俺のばーちゃん、何か悪魔祓いみたいなのやってるんだ」

「マジでか」

「マジでだ」

いつものやり取りを繰り返し、正紀はジュースに口を付けた。
廉は目を皿のようにし、彼を見つめる。

「そのせいかどうかは知らないんだけど、小さい頃からそう言うものが"見える"んだよ」

「そうだったんだ……」

「だから、この街に死神がいるって事も知ってた。まぁ、誰だったかは分かんなかったんだけどな」

「じゃあ、オレがリュカを学校に連れて来なかったら……」

「多分、お前今頃死んでたな」

「おひゃあ!!」

廉は顔を青くし、変な声を出した。
ある意味、この間リュカを学校に連れていったのは正解なのかもしれない。

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