Anathema Reaper-呪いの収穫者-

悔しそうに口元を歪める。
反論しようとしたが、語彙と言う名の材料が無い。
彼は口を閉じた。

「それでよし。茶々を入れない。人の話は最後まで聞く!」

「……はい」

「さて、佐藤。続きをよろしく」

「うん!」

彼女に向かって、優しく微笑む正紀。
彼女は一つ頷くと、楽しそうに話し出した。

「一応、その死神にもテストがあるらしいよ」

< 16 / 331 >

この作品をシェア

pagetop