Anathema Reaper-呪いの収穫者-
眉をつり上げ、足を一歩踏み出す。
足元の水が音を立てる。
そんな彼にレンは近寄り、覗き込むように廉の顔を見る。
威勢よく踏み出したものの、結果的にレンに負けて一歩下がる。
「何だよ?」
『あと10個……』
ニヤリと笑う。
廉は目を見開き、レンを見つめ返す。
『精神的にもだいぶ弱ってるようだね』
「うるさい!!」
首を振り、必死に否定する。
レンの言っていることは事実だ。
これまで、色々な人の首を刈ってきた。
その度、落とされた首から咎められているような視線を感じる。
色々と辛い。精神的にも弱ってる。
しかし、それを認めたくない。