Anathema Reaper-呪いの収穫者-
「だよなー」
正紀もなぜか誇らしそうに頷く。
「……あれ?これ、オレが死神になるフラグが立ったんじゃね?」
「大丈夫。そんなことはない。百円賭けてもいいぞ」
「安っ!!」
とその時、六限を知らせるチャイムが鳴った。
楓も自分の席へ戻っていく。
「死神かぁ……」
再び頬杖をつき、廉はボソッと呟いた。
途端に正紀が反応する。
「会ってみたいか?」
「幸せになれるのなら」
今日も廉の一日は平和に過ぎていく。