Anathema Reaper-呪いの収穫者-

この間の廉の行動は一貫性がなく、二人を混乱に陥れた。

その事を思い出し、リュカは身震いをした。

廉は申し訳なさそうに縮こまり、シャーペンを動かす。

『何かごめん。迷惑掛けた』

「しょうがないわよ。過ぎたことだし。で、アレは何なの?」

廉は首をかしげた。

『オレにも分からない。でも、多分アイツなんじゃないかって思ってる』

「アイツ?」

『最近、よく夢に出てくるんだ。『レン』って名乗ってて、見た目オレにそっくりなんだよ。
でも、何か目が赤くて色々と怖い。アレはオレじゃない』

「ふーん……なるほどねぇ……」

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