Anathema Reaper-呪いの収穫者-
*
幼子の消滅を皮切りに、次々と敵が現れた。
数は九人。
この"人"達を全員倒せば、廉の呪いも解ける。
そう考えると、楽しくて身体がゾクゾクする。
「……廉?」
不敵な笑みを浮かべる廉を見て、リュカは不審そうに眉をひそめた。
廉はきょとんとした顔でリュカの方を向いた。
「何?」
「何でそんなに楽しそうなのよ」
「だって、コレ倒せば呪い解けるじゃん。そう考えると楽しくて」
「素で言ってるの?」
「素だよ!何か文句でもあんの?」
廉は前を見、舌なめずりをする。
そして、誰にも聞こえないように小さく呟いた。
「――さぁ、今宵も始めようか」