Anathema Reaper-呪いの収穫者-



幼子の消滅を皮切りに、次々と敵が現れた。

数は九人。
この"人"達を全員倒せば、廉の呪いも解ける。

そう考えると、楽しくて身体がゾクゾクする。

「……廉?」

不敵な笑みを浮かべる廉を見て、リュカは不審そうに眉をひそめた。
廉はきょとんとした顔でリュカの方を向いた。

「何?」

「何でそんなに楽しそうなのよ」

「だって、コレ倒せば呪い解けるじゃん。そう考えると楽しくて」

「素で言ってるの?」

「素だよ!何か文句でもあんの?」

廉は前を見、舌なめずりをする。
そして、誰にも聞こえないように小さく呟いた。

「――さぁ、今宵も始めようか」

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