Anathema Reaper-呪いの収穫者-

アッサリと答えるリュカ。

廉は困ったように笑い、子供の方へ歩いていく。

「あー」

子供が廉を指差し、首をかしげる。

廉の中に、罪悪感が生まれる。
しかし、悪魔と言われればしょうがない。

「ごめんな」

眉を下げ、彼は鎌を振った。

まだ細くなりきっていない首が落ちる。
そして、切り離された身体と首が消えていった。

ルビーが鈍く光を放つ。

『……弐』

後少し。
廉は辺りを見回した。

後一人が見当たらない。

正紀が棚の後ろを、リュカ辺りをキョロキョロと見る。

そして。

「上!廉、上よ!」

リュカが大声を出す。
それにつられ、廉と正紀は上を向いた。

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